大工が教える新築マニュアル

平成生まれの大工のお話

土地の地盤強度って把握してる?

家ってのはな。基礎の上に乗っかっているだけだ。

 

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そして基礎は地面の上にただ置いているだけなのだ。

新築を建てることにおいて地盤の強度はこの雑な説明だけでもとても肝心であるのがわかってくれたと思う。地盤というのは地層の表層部のことであって言ってしまえばこれも一つの基礎なのだ。でも、見るだけじゃ地盤の強度なんて測ることはできない。

万が一、地盤に不良がある状態で家を建てたとしよう。そうなると何年後かには地層が沈下して建物自体が傾くことになる。その症状には枠の垂直が狂い、扉が開かないことだけで済めばいいが、最悪の場合は基礎が割れたり柱が折れ建物の決壊に至る危険性もある。この補修や修理には莫大な資金が必要であり、地面の状態によっては立て直しを考えるほどの人もいる。だから現地調査の時には土地の広さや近所との距離、道路と日中と夜中での騒音とかも重要だけれども先に地盤調査について地盤の強度をしっかりと把握しなくてはいけない。

何十年か前の話なのだが地盤に関しての認知は薄く調査をしないことが多々あったらしい。田んぼのようなぬかるんだ場所であればまず危ないことは分かるけれども、地面は基本的には硬いもの。だと思い込んで地盤の強化をしないこともあったとか。

一度だけ古いアパートの点検に行ったことがあった。古い物件なだけに土台や大引が腐りかけていたことの他に明らかに床が下がっていたことがあったのだが、これは地盤が緩み建物そのものが傾いていることになる。

 

 

 

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例えばの話だけれども1階にて3mの出隅柱で根本と頭で5mmのズレがあった場合にそのまま施工してしまうどうなるだろうか?

そのまま施工してしまうと斜めの状態で梁がかかり、2階の柱から母屋まで繋がり屋根ができあがる。そうして総体の傾きを測ると建物上部から土台までだいたい3cm~4cmくらいの誤差が出てきてしまうことが予想できる。在来工法であればまずあまり無いことだと思うけれどもツーバイフォー工法であればどうなんだろう。手伝いでちょっとだけ行ってるくらいだから曖昧だけれども工法だと無きにもあらず....って感じがするなあ。

その状態で住んでしまうと床が歪んでいるため、歩いていても寝ていても船酔いな症状が続くことや平衡感覚が狂ってしまい平地が歩けないなど、普段の生活にも支障が出る場合もある。

 

軽視できない地盤

業者に調査を依頼していただくのはもちろんのこと、その他に自分たちでできることとして地盤の歴史と現状の土地状況を調べることがある。

土地の歴史については開発を始めてどれだけの時間が経っているのか?開発前にはどのような物が建てられていたのか?どのような使い方をされていたのか?を調べてる事に加えて、今の土地の状況を理解しよう。まず足で踏んでみて感触を確かめる。そうして周りに田んぼや河川が無いか?地面を軽く掘れることができるのであれば地中に異物が埋まっていないのかを調べる。そして埋め戻しをした土地なのか?そのあたりを確認するのがベストじゃないかな。他には付近の建物の基礎に割れが入っているかどうかを見るのも良いのかな?これだけ調べるだけでシロウト目でもある程度の耐久度が把握できるだろう。

 

住宅の地盤調査だとサウンディング調査が一般的じゃないかな。あのドリルで穴を空けるやつ。ボーリングよりも安いし小さな面積で調査ができるのがメリットで調査の結果次第では補強をすることになるよ。

地盤の補強には何個か種類があって柱状改良、表層改良、鋼管杭とこのくらいだったかな...?あと地盤の応力度に寄って基礎の構造が変わってくるけれども、専門外で忘れてしまったな....笑

 

2-30年ほど前の話で前の住宅を埋めてその上に住宅を建てて販売した。という話を聞いたことがあった。現代じゃ考えられないとてもぶっ飛んだ話だけれども特価の建売住宅で3週間ほどで売りさばいたらしい。あー怖い怖い笑

何度も繰り返して言うけれども地盤不良の補修はとてつもない手間と金額になってしまう。後悔しないためにも業者に頼むだけではなく最低限、自分で調べられることは調べた方がいい。