大工が教える新築マニュアル

平成生まれの大工のお話

木造住宅の保証は?気になる住宅保証について

構造とか雨漏りに関しては10年間の保証が義務付けられています。 

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申請や書類等など新築購入の大体の流れが把握できてきたら、次は住宅保証について気になるところですよね。

 僕の経験上では引き渡し1年未満で特に多い施工不良は水回りで雨漏りが多い気がします。

 引き渡し検査で屋根から水を流し込むような検査はしないので打ち付けるような雨の日にルーフィングの隙間や釘の抜け穴から浸透することがたまにあります。

 それと電車の線路脇の家や、大きな道路沿いの家でモルタル仕上げの住宅に多いのですが、モルタルの乾燥と同時に車両通行の振動により窓の脇や、角からひび割れ(クラック)が発生することがよくあります。

 

 最近では家電製品など購入する際に、3年保証などありますがそれと同様に住宅にも保証制度があります。

 2000年にに施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」によって構造上の問題や、雨漏りなどの防水上の問題に対して、10年間の保証が義務付けられました。

 引き渡し完了後に10年の間に構造的な欠陥や、雨漏りが発生した場合、施工者が無償で修理することが法律で決められています。これは契約書で保険保証期間が記載されていても、10年間の瑕疵(かし)保証が優先されます。

 

 

パークシティLaLa横浜 - Wikipedia

 

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記憶に新しいものだと分譲マンションを改ざんデータに基づいた施工により傾いてしまった問題がありましたよね。硬い地盤まで杭が届いてなくて躯体自体が傾いてしまったマンションです。

 

 この問題では大手建設会社だったのでかなり手厚い保証で住民が納得したようですが、他に耐震偽造問題で欠陥のあるマンションを購入した消費者が建物を取り壊して再建築するため、二重の住宅ローンを抱えることになったことも大きく報道されました。

 

 そうして品確法にて、建物の欠陥に対して10年間の保証がれていても、住宅社会に保証能力が無ければ、何の役にも立たない事がようやく証明されました。そこで、消費者保護のために、住宅の売主や請負者に瑕疵担保履行法(かしたんぽりこうほう)の裏付けとなる資力確保が義務付けられました。これが、「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」です。

 住宅の売り主や請負者は、補修にかかる費用をまかなうために保険に加入するか、保証金を供託(きょうたく)することが義務付けられました。

 供託や保険に入っていれば、万が一、住宅会社に保証する能力が不足していても保険会社が館主に補修工事に必要な保険金を支払います。これで保証の裏付けが確保されることになりました。最近では賃貸でも似たような制度もありますよね。

  

 住宅瑕疵担保責任保険の対象となる部位は「屋根(野地合板)」「小屋組み」「柱」「床合板」「外壁」「土台」「基礎」など、構造耐力などに主要な箇所と雨水など水回りの侵入を防止する箇所。が対象になります。

 そしてこの法律に違反した場合は、営業停止処分や建設業許可の取り消しを受ける場合もあります。

 

 

 これらが大まかに木造住宅の保証になります。雨漏りや構造に関する欠陥は法律に触れるのでだいたいは第三者調査を入れて厳しくチェックします。

 始めに書きましたがクラックや雨漏りに関しては気候や周りの環境によって起きますので欠陥に気づくのが遅れる場合があります。定期的に天井点検口から小屋組みを覗いて湿っていないか?など状態を確認するのも良いのではないでしょうか?

土地の地盤強度って把握してる?

家ってのはな。基礎の上に乗っかっているだけだ。

 

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そして基礎は地面の上にただ置いているだけなのだ。

新築を建てることにおいて地盤の強度はこの雑な説明だけでもとても肝心であるのがわかってくれたと思う。地盤というのは地層の表層部のことであって言ってしまえばこれも一つの基礎なのだ。でも、見るだけじゃ地盤の強度なんて測ることはできない。

万が一、地盤に不良がある状態で家を建てたとしよう。そうなると何年後かには地層が沈下して建物自体が傾くことになる。その症状には枠の垂直が狂い、扉が開かないことだけで済めばいいが、最悪の場合は基礎が割れたり柱が折れ建物の決壊に至る危険性もある。この補修や修理には莫大な資金が必要であり、地面の状態によっては立て直しを考えるほどの人もいる。だから現地調査の時には土地の広さや近所との距離、道路と日中と夜中での騒音とかも重要だけれども先に地盤調査について地盤の強度をしっかりと把握しなくてはいけない。

何十年か前の話なのだが地盤に関しての認知は薄く調査をしないことが多々あったらしい。田んぼのようなぬかるんだ場所であればまず危ないことは分かるけれども、地面は基本的には硬いもの。だと思い込んで地盤の強化をしないこともあったとか。

一度だけ古いアパートの点検に行ったことがあった。古い物件なだけに土台や大引が腐りかけていたことの他に明らかに床が下がっていたことがあったのだが、これは地盤が緩み建物そのものが傾いていることになる。

 

 

 

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例えばの話だけれども1階にて3mの出隅柱で根本と頭で5mmのズレがあった場合にそのまま施工してしまうどうなるだろうか?

そのまま施工してしまうと斜めの状態で梁がかかり、2階の柱から母屋まで繋がり屋根ができあがる。そうして総体の傾きを測ると建物上部から土台までだいたい3cm~4cmくらいの誤差が出てきてしまうことが予想できる。在来工法であればまずあまり無いことだと思うけれどもツーバイフォー工法であればどうなんだろう。手伝いでちょっとだけ行ってるくらいだから曖昧だけれども工法だと無きにもあらず....って感じがするなあ。

その状態で住んでしまうと床が歪んでいるため、歩いていても寝ていても船酔いな症状が続くことや平衡感覚が狂ってしまい平地が歩けないなど、普段の生活にも支障が出る場合もある。

 

軽視できない地盤

業者に調査を依頼していただくのはもちろんのこと、その他に自分たちでできることとして地盤の歴史と現状の土地状況を調べることがある。

土地の歴史については開発を始めてどれだけの時間が経っているのか?開発前にはどのような物が建てられていたのか?どのような使い方をされていたのか?を調べてる事に加えて、今の土地の状況を理解しよう。まず足で踏んでみて感触を確かめる。そうして周りに田んぼや河川が無いか?地面を軽く掘れることができるのであれば地中に異物が埋まっていないのかを調べる。そして埋め戻しをした土地なのか?そのあたりを確認するのがベストじゃないかな。他には付近の建物の基礎に割れが入っているかどうかを見るのも良いのかな?これだけ調べるだけでシロウト目でもある程度の耐久度が把握できるだろう。

 

住宅の地盤調査だとサウンディング調査が一般的じゃないかな。あのドリルで穴を空けるやつ。ボーリングよりも安いし小さな面積で調査ができるのがメリットで調査の結果次第では補強をすることになるよ。

地盤の補強には何個か種類があって柱状改良、表層改良、鋼管杭とこのくらいだったかな...?あと地盤の応力度に寄って基礎の構造が変わってくるけれども、専門外で忘れてしまったな....笑

 

2-30年ほど前の話で前の住宅を埋めてその上に住宅を建てて販売した。という話を聞いたことがあった。現代じゃ考えられないとてもぶっ飛んだ話だけれども特価の建売住宅で3週間ほどで売りさばいたらしい。あー怖い怖い笑

何度も繰り返して言うけれども地盤不良の補修はとてつもない手間と金額になってしまう。後悔しないためにも業者に頼むだけではなく最低限、自分で調べられることは調べた方がいい。

マイホーム持ってないけど新築60軒建てた

僕は平成生まれの大工だ。

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毎日現場には朝早く出向き怒鳴られ家路に帰り寝るを繰り返す仕事をしているのだけれども、今年から確定申告書をすることになってようやく仕事に一つの節目がついた所。とても立派な展示場を構えている大手ハウスメーカーから無駄なコストを削減して作られた建売住宅とかこれヤバくないっすか...みたいな物件まで様々な仕事をこなしてきたよ。

子供の頃から大工さんの仕事を見てきたから木工について興味があって、1級建築士を取得後に設計と施行ができる大工になるために弟子入りしたけれども、見ていた大工さんが一般住宅はもちろん寺も仕上げる方でこの仕事に憧れてたが時代は短工期効率良く。プレカット工法やツーバイフォーが主流になりつつ想像していたものと全然違ったから辞めてしまおうと思ったけれども、何だかんだでここまで来てしまった。

 

「60件」て聞いてみんなはどう思うんだろう。

たまにヘルプで呼ばれたりするから実際には100件近く携わっているとは思うのだけれどもなんでかな?ボーっと思ってしまったのは人生で一番高い買い物と呼ばれているからかな。

お客さんにとって財産となる物を僕が作っちゃってイイんですか!?!?みたいな感じだと思う。なんかわからないけれどもこのことを一つの節目にぼんやりと思った。まあどうでも良いことなのだけれども笑

 

 

 

新築大戦争

このブログを書こうと思ったのは仕事での一つの区切りって言うのもあるけれどもまあこっちが本命なのかな。60軒建ててみて思ったことがあってそれは新築は戦争てこと。建築業界は嘘と見て見ぬふりがとても多くてシロウトには見抜きが難しいゆえに本当かどうかわからないテキトウな情報を鵜呑みにして現場に来ていただくお客さんが多くて見てられなくなったってこと。でもこれもネットの情報になるけどね笑。知識は必要だけれどもだいたいが建築士の情報で職人目線の情報って殆ど無いんだよね。

自分で調べたのかわからないけれどもカメラを持参して意味も無い場所を何枚も写真に撮ったり直角を調べるために差し金を買ってきても使い方がおかしかったり....

僕は図面に書かれたものを作るのが仕事だからあーあ...って思いながら黙々とガッチリ詰められた、迫りつつある工事期間と戦いながら仕事をしているよ。

 

担当営業が決まった時点で新築は戦争だ。

建築業界に無縁であればどれだけ足掻いても担当が決まった時点で相手のフィールドでマイホーム作りが進められる。まあ何も知らないししょうがないことだと思うけれども無理な仕様変更や工事期間の関係で現場監督がお客さんに絶対に見せていけない事とかやってくれ。っていうのよ。たった60棟だけでもちょいちょい見てきたな...まあ僕は図面に書いてあるものをひたすら作り続けるのが仕事だから正直どうしようもできない。

 

 

家は3軒建てると理想の家になる

誰の言葉かわからないけれども有名な言葉で最高にアホでしょこれ。でも実際に1年ほど大揉めして完成した億単位の家を4ヶ月で売却してしまったお客さんもいたけどね笑

昔と変わって3Dイメージで完成図を予想できるようになってからはだいたいは理想の形を再現できるようにはなったといえ、やっぱりイメージと違った。という理由で完成間近で窓やドアの設置場所を変えたりするお客さんもかなり多いよ。光の具合で色味が変わるとかまあわからないこともないけれどもリスクもあるもんで、躯体にダメージが加わる可能性もあることをしっかり伝えているのかね。言ってないと思うけどさ!!

理想のために家を3軒建てるなんて無理だしなるべく自分の理想に近い家をノーリスクで建てたいじゃん?だから職人目線で建築に関することを色々書こうかなと。

失敗しない家造りって本当に難しいと思うけれどもリスクはかなり下げることはできるんだよね。マジで。

 

僕も仕事が好きで様々なサイトを見るけれどもどうしても古い情報やこれ違うでしょ!ってことがかなりあるし不動産屋とかコーディネーターと話をしているとコーディネートは今年の流行りとか賃貸運営にも運営方法についての流行りとかあるらしいよ。

一生で一度の大きな買い物。後悔無く気持ちのよい買い物にできるようにここで少し勉強ってどうですかね?